2012年02月05日

戦ふコンチネンタル

1月の映画2本目3本目。
シネマヴェーラで『戦ふ隊商』と『コンチネンタル』。
残念ながら『戦ふ隊商』はフィルムの状態がかなり悪くて、夜のシーンがほとんど見えなかったり、かなりブツ切れになったり。字幕を追いぎみになってしまった。女性一人で幌馬車を扱う様や斜面を落ちる馬車に銃撃戦とかっこいいシーンと、老年コンビの掛け合いの気の抜け方(からのラスト)など、娯楽作として十分におもしろいはず。きれいなプリントで観たいよう。

『コンチネンタル』はアステア&ロジャース。ロジャースの美しすぎる身のこなしも素敵なのだけれど、やっぱりなんといってもアステアの無重力感に見惚れる。まあ、テーブルの上に土足で上がるなよーとか思いながらだけど。あと身支度を整えるシーンでのアステアの動きを良く分かっている粋な執事も素敵。イタリーの伊達男役はイタリーの人が怒るんじゃないかと思うようなカリカチュアぶりだけど、最終的にはどうにも憎めない人のよさが残ったなー。
そしてこちらのプリントは傷もなくきれいだったんだけど、あの「コンチネンタル」の群舞は超大画面で観たい!という欲が残る。1000人クラスの映画館の大画面で観たらどれだけ圧倒されるんだろう。映画は大画面で観ないとだめだぜ、という絵づくりが気持ちよい。

そういや若干興味がなくはなかった『モテキ』で、パフュームの曲まるまる1曲踊るというのを知って観る気をなくしたけど、「コンチネンタル」並みにすごいんだったらありなんだろうな。観てないからわかんないけど。

2012年02月02日

『永遠の僕たち』

1月1本目。
今年最初の映画はガスさんの『永遠の僕たち』。死体のふりをしたり他人の葬式に出たりする男の子が、葬式で出会った女の子にナンパされて付き合い始めて人生がキラキラになるんだけど彼女は彼を置いていってしまう。
なんて、超名作『ハロルドとモード』のプロットじゃん。
比べてしまったら刺激はないと思ってしまうけれど、そのかわりに美男美女の超甘味。ミアさんの洋服がおしゃれだしいちいちデートがかわいいし、フィルムの色味までもがおしゃれ。で、やはりそこに加瀬亮扮する若き元特攻隊員(幽霊)の存在が大きい。彼がいることで僕と君との間の死ではなく、永遠に偏在する死がこの映画の中に広がるというか。映画の中に死が偏在していたからこそ、難病もののいやらしさもなく、ラストのホッパーくんの再生も自然にみえる。

加瀬くんの英語がすごくやわらかくて上手でなんだかすごくよかった。ザ・日本人な役柄なのに、アメリカ映画に日本人が出て頑張ってんなという感じがなくて、ごく自然にガスさんの映画の中の人だった。背負わされたいろんなものもありつつ一人の青年、という感がバスルームでひざを抱えるだけであんなにさらりとしっくりと表現されてしまうものなんだなと。

すごくかわいいんだけどかわいいだけの映画でもなし。

ラストのホッパーくんの笑顔はとても良く。その終わり方が好き。

2012年02月01日

池波さんと吉村さん

ここ数年でぐぐっとファンになった吉村昭氏の、ムック本「KAWADE夢ムック 文藝別冊〔総特集〕吉村昭」を図書館で見つけて、ぱらぱらとめくってみて、うほほと喜ぶ。巻末近くに吉村昭氏と池波正太郎氏の対談が載っていた。

ちょうど吉村氏の「私の文学漂流」を読み終えたばかりで、氏が日暮里駅近くに生まれ育った下町っ子ということを知った私は、こちらは長年のファンである(まあやっぱり鬼平なわけですが)池波さんを連想し、池波さんも浅草の下町だし上野に通っていたし年齢も近いはずだけど、「文学漂流」には名前は出てこなかったので、作風もまるで違うし交流はなかったのかしらと勝手極まりなく残念な気分になっていたので、この対談を見つけたときにはとにもかくにもまず嬉しかった。

76年と古いものだけど、やはり内容は下町の話を中心として、思い出話から男同士の愚痴、「飲む、打つ、買うという人間の欲望をしらなけりゃ都政なんてできない(吉村)」なんていう話まででてきて短いながらお二人の気風のよさが面白い。
他にも96年のインタビューで文藝春秋のインタビュアーが「(池波さんと二人で)早いと軽く見られるんじゃないか、原稿料も上げてもらえないんじゃないかって。買い手も、ぎりぎりまで渡さないほうがいいんじゃないかって冗談をおっしゃっておられた」と言ってもいて、濃くはなくても、そういった交流があったことがわかってなにやらほっこりとした気持ちになった。

本当に書いているものはまるで違うのに、二人を連想してしまったのも不思議だけれど、そう思った矢先にこうした特集を読めてありがたや。

ワイズマンも好きだしスピルバーグも好き。吉村さんも好きだし池波さんも好き。と並べたら大雑把過ぎると怒られるか。。。映画のほうは現役だし、年齢離れてるし。

2012年01月18日

12月に観た映画

やっと「前月」のまとめまでたどり着いた。
追い込みの9本。

「50/50」
イケメン枠のはずのジョセフ・ゴードン=レビットが急にウッチャン顔になっていた衝撃。とても良心的な映画だし、友人くんの素晴らしさは文句のつけようがないし、アンジェリカ・ヒューストンも良かったものの、治療費やら仕事ができなくなった場合の生活費とかのお金に関する不安は一切なしでいられるクラスなんだなー、ていうかそもそも火山ドキュメンタリー作りだけで給料もらってんのか?出てくる人みんな一切金銭に不自由してなさそうだし、と気になったことの方が記憶に残ってしまった。

「ピザボーイ」
前作「ゾンビランド」はオタクテイストのゆるくだらなさと娯楽のきわきわに乗っかっていて、くだらなさへの気合の入り方がかろうじて娯楽へ比重を傾けさせた、その際どさが良いよね、な作品だったのだけど、これはだめだ。テイストは似てても、気が抜けてすっかりダメなほうへ転がり落ちた。あまり他所では見られなさそうなイカクジラくんのドライビングでも堪能するくらいか。

「黒魔術」
デュマの原作を読んだことがなかったので「カリオストロの城」の元ネタがこの小説だと初めて知った。日本初上映なのだから宮崎駿氏もこの映画は観ていないと思うのだけど、アニメのカリオストロはそういやオーソン・ウェルズに似てる。という横道の感想もいろいろ出てきたけど、なんという面白さ!オーソン・ウェルズほど、あの能力を顔力だけで表現できる人はいないのではなかろうか。特殊能力と開き直りでどんどんのし上がっていくオーソン・ウェルズの韜晦ぶりと非道さもたっぷり堪能。とてつもない力と空虚さが拮抗していてどきどきする。

「キング・コング」
オリジナル版をきちんと観るの初めてだ、と思ったら日本語吹き替え版だった。。。恐竜とかと戦うのはオリジナルからの設定だったんだな。キング・コングもすごいとは思うけど、みんなそっちは完全スルーなんだなー。かくかく動くキング・コングの表情がかわいらしくしか見えないのがまた良ろし。

「CUT」
すごいものを観てしまった。これは狂気の映画。主人公は一種の狂人。拡声器片手に「映画は殺されている!」なんて街頭演説してる人とは目あわせられないし。自分の腹に名作映写して恍惚としてるし。それでも上映会の前説の話し振りから、ただの傲慢野郎じゃないことがわかる。だから誰もが主人公を見捨てない中の、その一人になる。
100本カウントが始まった瞬間に涙腺が勝手に崩壊した。号泣とは違うんだけど、ぼろぼろ出てきて止まらなくなった。たぶんきっと、あまりに狂気的なまでに純粋な愛にやられたんだと思う。監督の選ぶ100本。そのセレクションについては賛否を受けるであろうことは必至。それは自らをこぶしにさらす主人公に重なる。自分をあまりに直接的にさらす。どんだけの覚悟決めてんだ。狂気の愛ゆえに。
主人公の耳が一瞬聞こえなくなるシーンがすごく怖かった。貴子さんがそっと抱きしめるシーンがすごく良かった。菅田さんの背中、笹野さんの煽り。

「タンタンの冒険」
タンタンのビジュアルにすごい不安があったんだよー。アゴ割れてるし。しかしねえ、導入部の素晴らしさによって、するりと入り込んでしまった。少年のやんちゃぶりや負けん気ぶりがちょっと強調されているこのタンタンもいいなーと。それにスノーウィの大活躍。アクションのわくわく感。たいそう楽しんだ。しかし、3Dで面白かった映画は今度は2Dでじっくり落ち着いて見たいと思ってしまう、っていうのは問題ですか。。。

「底抜け右向け!左」
観に行ったら字幕なしのお詫びが貼られてた。どうしようか迷ったけど観てみる。全然聞き取れなかった。でもまあ、喜劇なので何とか乗り越える。ネイビーはグレイビーでアーミーはビーンズ。

「マルタの鷹」
フィルムの状態が悪くて暗い。。。あまりにハードボイルドすぎて、悪玉の親分とカイロのコンビちょっと抜けている感じにほっとしてしまう。葉巻が壷みたいなものに入ってたのと、カットしないで吸ってたのが気になる。

「宇宙人ポール」
なんといってもポールのキャラクターが最高。この主役コンビのものらしく、オタク的引用ねたは(多分)山ほど盛り込まれているのだけど、そんなこと知らないで観るのもよし、の感が最高潮かも。ロードムービーとして、青春(?)ものとして、友情ものとして面白い。で、やっぱりポールが最高。一年の締めくくりをこの映画にして正解だったと思える「笑えて泣ける」映画でした。あとアメリカのコミコンとやらはバラエティ豊かで若干面白そう。

2012年01月16日

11月にも映画は観た

昨年の宿題、11月編。
月の頭に台湾に行ったりもしたので、ぐぐっと減ってほんの4本。

「ゴモラ」
シティ・オブ・ゴッドと比較宣伝されていて、こちらの方が地味め。けど、細い血管がめぐるように町のすみずみまで組織が浸透している怖さはこちらの方が上かも。数人をクローズアップして組織のいろいろな側面を描きながらも、上層部は見えてこないというのがなんとも。盗んだ銃を試しうちするシーンでのロケットランチャーには、あまりのことに場内で笑いが起きた。トラックを運転する子供たちのシーンはぐっときた。ごみ処理仕事見習いの青年が、おばあちゃんのりんご(だっけ?)を捨てることに痛みを感じてくれてよかった。パタンナーと中国人工場主の空気穴越しの「たらがまた食べたいなー」的なのんきにも心温まる会話がすごく好き。その後がせつないけど。

「サウダーヂ」
「ゴモラ」をより印象深くしたのは翌週に観たこの映画の効果かもしれない。今の甲府の町を描く。そこにはブラジル人町があり、シティ・オブ・ゴッドのあの町からの出稼ぎ者も数多い。甲府は、シティ・オブ・ゴッドもゴモラもつなぐ町になってしまったよ、私の中で。
とにかく丹念に取材されたうえで作られていることのわかる映画。それに、役柄がほとんどそのまま本人の日常である人も多く出演している。「町」がこの映画の中にはあって、それはでも、そこに住んでいる人でも意識しなければ認識することはできない。甲府だけじゃなくて、どんな町でもきっとそう。
知らなければただの地方都市。でも、そこは世界の中の世界とつながっている一つの町だった。気づけるけれど気づかない、そういうことを見せてくれた映画。

「生き残るための三つの取引」
韓国には味のある顔の俳優さんがまだまだいっぱいいるなあと改めて感心。土下座はパンいちでするものなのかという衝撃。最初はハードボイルドに決めているように見えた主人公があれよあれよという間に情けない俗人ぶりをむき出しにしていくシビアさを見るのははなかなかのもんです。すごくシビアな話なのに堅苦しくはない、でも変に媚びてない。こういう映画観ると韓国映画すげーなと思う。韓国のピエール瀧(似)がまた名バイプレーヤーぶりを発揮。

「モンガに散る」
台湾に行ったばかりだったし、思い出スポット龍山寺周辺の話で何かと感慨深い。ということは別にしても、面白し。イケメンもそうでないのも、若者たちがみんないい顔しててよろし。鳥モモ肉の弁当うまそうすぎ。あと、台湾ではほとんどないらしい、正月娯楽映画を張れる国産映画を撮ったるぞ!という監督の気概も感じられる良作。

2012年01月13日

10月に観たよ観たはず

昨年の10本とか選んだ後に続けるか、という感じですが、昨年の宿題をどうにか終わらせたいものです。
10月に観た映画はなんとすべて新作。私にしてはとても珍しい。これは自分の誕生月で、最寄の吉祥寺では映画が1000円で観られるから、というのも影響しておりますね。
そんな8本。

「ザ・ウォード」
かんぺいた!描かれているネタにはなんの新しさもないし、ネタばれだって早い段階で薄々。でもそういうことは関係なしに存分に面白い。嵐の夜のダンスははかなくて美しくて甘酸っぱい。

「ハンナ」
美少女戦闘員というプロットには萌えるけど、白銀の世界のサバイバルつながりの「エッセンシャルキリング」と比べると、こっちの方が「戦ってる」のに「運動性」は負けている。父親は娘に殺人を任せてなにがしたかったのかもよう分からん。いまいち中途半端であまり記憶に残っていません。

「アクシデント」
殺人ピタゴラスイッチの連発。ジョニー・トーとは一味違う、爽快さのない苦い世界。観た後もちょっとつらい気分が残るよ。。面白かったけど。

「猿の惑星創世記」
狂気の科学者ジェームス・フランコがスパイダーマンシリーズでは果たせなかった世界滅亡を意図せずして成し遂げてしまう映画でした。

「イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ」
単純にバンクシーの絵と活動のかっこよさにしびれもした。グラフィティアートに免疫がないからというせいだけじゃないと思う。バンクシーという人の知性とユーモアがとても刺激的で、観終わった後はとてもわくわくするような、心が沸き立つ気分がしばらく続きました。

「キャプテンアメリカ」
「アイアンマン」が1本の映画としてとても優れているのに比べると、これはどうにも次に控えているヒーロー大集合映画「ジ・アベンジャーズ」に向けて、「やべー、キャプテンアメリカだけまだピンで作ってなかったじゃん」という間に合せみたいな感じで、要約版のようなストーリー展開だったのが残念。めちゃくちゃ目立つ盾を背負っての敵地侵入は笑ったけど。

「さすらいの女神たち」
もちろんマチューを堪能するのも楽しみの一つだけれども。しかしこの女神たちのあられもない力強い美しさはどうなのよ。そしてその彼女たちのパワーをコントロールしきれないのかうまいこと扱っているのかの際どさがまた、マチューに良く似合うこと。けっして「フレンチカンカン」のギャバンのようにはなれなそうなその弱さがまた素敵。2人で過ごした夜の後とそれに続くラストの女神たちとの酒宴は、「パレルモシューティング」のラストにも通じる何かしらの「再生」と優しさがあって、それもまた素敵。

「ボクシング・ジム」
プロからVIP、赤ちゃん抱えたお母さん、虚弱体質児童まで受け入れるボクシングジムの様子、が毎度のことながらどうしてこんなに面白いんだワイズマン。彼らの雑談を聞きながら、稽古をする姿を見つづけて、ふと見せられる都会の遠望。愚直すぎる感想だけど、ビルしか見えないその俯瞰の町の中にあの場所があってあれだけのさまざまな人が入り乱れているということをこうして見ることができたことへの驚きというか、充実感というか。にしても、ワイズマン特集はこれ1本だけ。またしても通えなかった。もっと観たかったー。

2012年01月08日

2011映画ログ

あけましておめでとうございます。

今年も思い出したら更新していく感じのブログとなります。みなさまも思い出したときに覗いていただけるとこれ幸い。

さて、一応は去年のまとめをしておこうかと重い腰をあげてみました。
被災はしませんでしたが、やはり震災以前以降と記憶に隔たりがあったり、振り返るとなにかと気持ちは揺らぎます。
とはいえ、映画鑑賞本数は一昨年の2010年よりも増えているという。なにかあれだ、映画を観る以外にもっとやるべきことがあるんじゃないかと、逆にダメ人間的後ろめたさを感じることも間違っていることはわかっているんですよ、の83本。
ちなみに旧作40本、新作43本でした。


[新作一覧]
ゴダール・ソシアリズム
キック☆アス
アンストッパブル
僕が結婚を決めたワケ
ソーシャル・ネットワーク
ウッドストックがやってくる!
ザ・タウン
ヒアアフター
トスカーナの贋作
ザ・ファイター
ファンタスティックMr.Fox
ブンミおじさんの森
イリュージョニスト
トゥルー・グリッド
メアリー&マックス
スコット・ピルグリム
ブラック・スワン
東京公園
スーパー8
メタルヘッド
大鹿村騒動記
モンスター
ハングオーバー2
ツリー・オブ・ライフ
エッセンシャル・キリング
スーパー
世界侵略:ロサンゼルス決戦
パレルモ・シューティング
ザ・ウォード
ハンナ
アクシデント
猿の惑星創世記
イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ
キャプテンアメリカ
さすらいの女神たち
ボクシング・ジム
ゴモラ
サウダーヂ
50/50
ピザボーイ
CUT
タンタンの冒険
宇宙人ポール

さてこの中からお気に入りを10個抽出するならば、
アンストッパブル/ヒアアフター/ブンミおじさんの森/イリュージョニスト/メアリー&マックス/東京公園/大鹿村騒動記/エッセンシャル・キリング/パレルモ・シューティング/サウダーヂ
あたりでしょうか(観た順)。
5〜6個はそのときの気分で入れ替わります。

ウッドストックがやってくる!/ザ・タウン/ザ・ファイター/スーパー/さすらいの女神たち/ボクシング・ジム/タンタンの冒険/宇宙人ポール
あたり捨てがたいです。9作あるけど。。

ちなみにお気に入りでないのは、
キック☆アス/ツリー・オブ・ライフ
とはいえ、既にほとんど記憶にない映画も何本かあるので、それらに比べると観た甲斐のある映画ということになるのかもしれません。


[旧作一覧]
社長太平記
三等重役
愛怨峡
山椒大夫
自動車泥棒
散歩する霊柩車
好色元禄○秘物語
ヒマラヤ無宿 心臓破りの野郎ども
独立愚連隊
独立愚連隊 西へ
エグザイル/絆
ブレイキングニュース
晩菊
女の中の他人
僕の伯父さん
みな殺しの霊歌
瞼の母
沓掛時次郎 遊侠一匹
浪人八景
アギーレ/神の怒り
クリスマス・ストーリー
幸せの雨傘
コブラ・ヴェルデ 緑の蛇
My Son,My Son,What Have Ye Done
ローラーガールズ・ダイアリー(爆音)
AKIRAデジタル・リマスター版(爆音)
ゼイリブ(爆音)
アンストッパブル(爆音)
バッド・ルーテナント(爆音)
クリーン(爆音)
現代やくざ血桜三兄弟
ジーンズブルース 明日なき無頼派
ニワトリはハダシだ
生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言
生き残るための三つの取引
モンガに散る
黒魔術
キング・コング
底抜け右向け!左
マルタの鷹

旧作については、岡本喜八の愚連隊シリーズ、ジョニー・トー特集、ヘルツォーク特集にやられました。あと、周回遅れながら『ローラーガールズ・ダイアリー』はすばらしい。『党宣言』は念願の初鑑賞。あと、お正月を森繁久弥の喜劇で迎えられたのは良かったなーと思い返してみたり。
しかし、何らかの形で戦っている作品が好きな年だったかもです。

2011年12月21日

台湾モノ

ムズムズくんからさかのぼる事1ヶ月。11月初旬には初台湾だったのでした。
そしてこれが素敵な台湾の思い出コーナー。
P1050276.JPG

左から。

・台湾のベビーパウダー。勝立百貨店で凝視してたら、店員のお兄さんが「ずっと昔からある台湾のパウダーなんだよー。僕も子供のころぱたぱたされたし、お父さん、おじいちゃんの世代も使ってたんだ」的な事をにこにこと説明してくれた。買って開けてみたら粉まみれ袋がぼふんと入っていて、ただ今取り扱いに困っている。詰め替え用容器必要。日本のものよりかなり甘いにおい。

・頭痛にも肩こりにも傷にも効く万能オイルというジャンルが中華圏にはあるようだ。タイガーバームの液体版。ちらっと見えている白い箱のこれは香港メーカーだったかなの「白花油」。ビンがかわいい。

・手前の緑の箱が台湾産の万能オイル「緑油精」。帰国後に見た『モンガに散る』で主人公がしょっちゅうこめかみに当てている小瓶がこれ。男たちののんだくれシーンの中に、このおしろいのようなちょっと甘い匂いが漂っていたのかと思うと何だか面白い。

・万能オイルコーナーにあって、なんだかわからないけどパッケージがかわいくて買った「薄荷玉」。その名のとおりハッカを結晶化させたもののようで、これも凝ってるところなどに塗るとよし。昔は日本でも普通に売っていたそうな。

・そして正面メイン。おじさん。の、絵葉書。台北っ子観光客で満員電車状態の平渓線でたどり着いた終着駅にて発見(平渓線といえば『憂鬱な楽園』なのですけどね、いやもう完全に観光地でした。行くなら平日にいきましょう)。元炭鉱線なのでシチュエーションとしてはわかるが、ピンで絵葉書になったこのおじさんは誰なのか。この堂々としたたたずまい、自信たっぷりの笑顔を見るほどに取り扱いに困るこの魅力。まとめ買いしてお土産に配ればよかった。買った店以外にはなかった気がする。

おっさんといえば。台北周辺をうろついた今回の旅行の中で一番わくわくしたのは龍山寺前のおっさん公園とその脇のおっさんマーケットストリート。≒浅草の、伝統と妖しさと猥雑さとダメな感じ。妙にテンションあがった。

台北以外の台湾にも行きたいなー。

2011年12月20日

ムズムズくん

かれこれ2週間以上前の話だけど、有楽町に行ったらムズムズくんがいた。
これ↓
ムズムズ

カメラ向けたら、びしっとポーズとってくれました。

ムズムズくんていうのは富山県射水市のご当地キャラなのだけど、知名度の低さか、全然人だかってなかった。かわいいと思うんだがだめだろうか。自分はたまたま知っていたので、思わぬレアものにやや興奮。

すぐ脇の広場でやっていたイベントにいた、太地町の「ゴン太」が、キャラクターというよりもコビレコンドウクジラまんまなのが、いろいろドキドキだったのでみんなそっちに気を奪われたのかしら。

ムズムズくんに誰も注目はしていないけどそれなりに賑わっていた射水市物産展で、ほたるいかのスモーク(鈴香食品)とほたるいかの沖漬け(京吉)を買ったら、抽選券をもらえてがらがらぽん。まあ、はずれるわけなのだけど、はずれの景品がすこぶる素敵なのでした。

P1050273.JPG


富山といえばの紙風船と、射水市柄の金太郎飴5種。
なんといってもムズムズくんの金太郎飴が秀逸。白えび、ベニズワイガニ。。。青白のスイカみたいなのは射水市のマークだというのを紙風船情報で確認。で、さいごの1つ。黄色の飴の絵柄が何なのかわからず。今もって謎です。これなんですかね?

でもこれ、PR商品として、かなりセンスのよいはずれくじ景品じゃないですか?
フジロックでタワレコの抽選で「はずれ」のタオルもらうのと同じくらいの嬉しさ。

購入したホタルイカ製品はどちらもえらくおいしかったのだけど、特に沖漬けは今まで食べたホタルイカの沖漬けの中で一番おいしいかも!というくらいのぷりぷりとしたおいしさだったので非常に満足。

あー富山でキトキトの魚堪能したいわ。

2011年11月18日

9月に観た気がする映画

9月にも映画観てたんですね。
9本。

『クリーン』
バウスの爆音で。いつか観ようと思っていてやっと。
旦那の父親の立派さが過ぎて泣ける。死を見つめているからこそというのも含めて。いわゆる地味に真っ当な道こそが「再生」とは限らないということまでもひっくるめて受け入れてくれる、こんな懐の深いおじいがいていいのか。
子どもがスクーター後部座席に乗る時の、くいっと曲げてこちらに向けられる足のかわいらしさといったらない。

『エッセンシャル・キリング』
ひたすら男が走る、それだけの映画。が、こんなに面白い。ギャロの情け無さたっぷりの息切れと真っ白な世界で構成される緊迫した空気の中に、鹿のもふもふアップとか、魚釣りのおじさんの「おっさん後ろ後ろ!」とか、衝撃の母乳プレイなどが挟まれて、うへへーともなる。
スコリモフスキ特集行っておけばよかったと、存分に後悔。

『現代やくざ血桜三兄弟』
とにかく、文太ってこんなに男前なの?としびれる。「もぐら」の怪演と「マリリン・モンロー」は未だにたまに脳内再生される。

『ジーンズブルース 明日なき無頼派』
どうやったらそういう形で指が切れるのか。。。ハンチングのせいか、若くてかわいらしい顔立ちの渡瀬恒彦がときどき阿部サダヲにみえる。ばかで純情でかわいいよ。とはいえなんといっても梶芽衣子。かっこよさを存分に味わう。

『スーパー』
これを観る誰もが『キック・アス』との兄弟性に言及し、どっちの方がより好みだという評価を下すのだろうね。で、私は断然こちらだ。簡単に人が死にすぎるのはどちらも同じでも、この映画にはちゃんと孤独と哀しみがある。
てことはおいといても、ケヴィン・ベーコンの人でなしぶりとエレン・ペイジのイカれっぷりが素晴らしい。

『ニワトリはハダシだ』
『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』
新文芸座の原田氏追悼特集。ニワトリは2度見てもますますすばらしい。
そして党宣言!やっと観た。ここまで描いちゃうんだ!という原発ネタ。どこにも逃げられないさー。
2本とも原田氏はかっこよく、倍賞あねごもかっこよく。猥雑さがたまらなくいとおしくなる。
私やっぱり森崎氏が日本でいちばん好きな監督だ。

この後の森崎東監督のトークショーのまとまらないことといったら!何を振ってもはぐらかす飄々振りに笑った。あー、あとお願いします、でトークの半分こなしてたぞ。

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』
前半の揺れすぎるカメラにうんざりしたけど、後半になるにつれてあまり気にはならなくなったので良かった。海岸線の俯瞰は一瞬だけど、やっぱりちょっと気持ちがかき乱された。結構面白かったんだけど、なにかあともうひとつ。。。つーか敵、弱いな。

『パレルモ・シューティング』
ジャームッシュが白ブリーフならヴェンダースは黒ボクサー。・・・なぜ主人公をパンツいっちょで立たせたがるか。カンピーノの全面これ筋肉のような顔面も時間がたつにつれ男前に見えてくる不思議。デニス・ホッパーの白塗りつるっぱげというハンデも軽く飛び越える「そんなことを言われたのは初めてだ」の愛らしい表情は何なんでしょう。
これもまた、何かが「再生」する過程。再生の朝の光。
よく分からないままに観終わって、何か気持ちを揺さぶられていることに気付く映画。

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。