2008年05月15日

『スパイダーウィックの謎』

空間も経過時間もこぢんまりとした、上映時間も96分とタイトなファンタジー。少し経ったら忘れてしまうかも、という感じもするけど、そういう点も含めて気持ちのいい嬉しさを感じる映画だった。

余分な説明も、だらだらともったいぶった描写も一切なく、小気味よくシーンが進んでいく。展開が早い早い。まるでぱぱぱっとぱらぱらまんがをめくる音が聞こえそうな感じ。そして細かい多量の伏線を次々と畳みかける展開の快感は、…これはそう、ピタゴラスイッチに似た快感。丁寧に一工程ずつ進む。
よどみも無く、一切の破綻も無い。それでもそれが退屈さにつながる暇も与えない。

ファンタジーとはいえ、女子どもに不必要に媚びないぜ、という感じも良い。そのくせ「ハチミツ野郎」も「大きいペット」も「鳥ちゃん」もみな愛らしい。

なんだか映画がスタジオシステムで量産されていた時代の1本みたい。ってえらそうに言うほどその時代を知らないけど、イメージとして。職人たちがきちんと作った小品というおもむき。そういう映画ってあっていいと思う。

これが少しでもだらだらしていたら、おじさんのわがままさとか、双子の設定ってそこでしか生きないのかよとか、エディプス・コンプレックス根強いなとか、それって結局囚われの身じゃん、とかいろいろ突っ込みもしてしまっただろうが、いやしてるけど…そんなことはどうでもいい爽快さがあるよ。
まあ、話の内容としては爽快という感想は間違ってる気もするけど。

こんなふうに小気味よい作りの映画を観れたということ自体に満足。


監督:マーク・ウォーターズ
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