2008年01月20日

『俺たちフィギュアスケーター』

この映画の笑いを物足りなく感じたのは、何も『アトミック・カフェ』に続けて観に行ったせいばかりではないはずだ。

普通に笑った。でも熱狂できない笑い。
スケーターの体型も競技内容も無茶ぶりの割りには、その無茶を押し通すパワーが足りない。監督が体力がない人なんだろうか、主人公のパワーに頼っているせいで、そのパワーを増幅できてない感じ。マキノ病の私としては、無茶を承知でうねりに負ける、くらいの濃さが欲しいわ。
まあ、笑いの内容もちょっと安全ライン取りすぎてるようにみえるけど。
あ、ベタながら、大会のマスコットがボウガンで撃たれて失神するカットが長めに入ってるところは好き。

この映画は当然、『ナポレオン・ダイナマイト』のジョン・ヘダーの活躍を観たいから観に行ったんだけど、あのレベルを期待してしまうと、これまた薄味だよね。ふつうなんだもん。唯一、ウィル・フェレルのご自慢のブラシをうらやましそうに見つめるシーンにぐっときたぜ。まあ、同作監督ジャレッド・ヘスの『ナチョ・リブレ』の方がもっと悲惨だったけど。彼らはもっと出きる子たちだと信じてる。


とはいえ、この映画をちょっと好きなのは、ラストのせいだ。
青空に浮かぶ、風に吹かれる2人の寄り添う顔に(どういう状態でそうなるのかは観てない人は知らない方が良いでしょう)、まあ怒られるだろうけど…怒られるだろうな…、シュミットの『ラ・パロマ』を瞬発的に思い出してしまったのだ。一瞬のショットに不意を突かれて涙がこみ上げそうになっているうちに映画が終わってしまったのだった。
この瞬発力はヒドイ勘違いで発動されたのかもしれないが、それでも…


@シネマGAGA!
監督:ウィル・スペック
2007年

それにしても、いくらビデオスルーされそうだった映画だからって、公開するって決めたんならパンフか冊子くらい作れよ、GAGA。買わないけど。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。