というわけで、そういえば先週はヴェーラに『ゾンビ』を観に行ったんだった。カップリングがラス・メイヤーの『チェリー、ハリー&ラクウェル』。
『チェリー〜』は『スーパー・ヴィクセン』のあまりにも見事な乾いた突き抜けぶりに比べると、いろんな意味に絡め取られて幾分しっとりとしていて物足りない。
「ネタ」として扱っていると思われる過剰な説教臭さのオープニングとエンディングは、ネタとして1回転しきることができなくて、逆に足かせになってしまっているような。ストーリー展開の適当さや、物語を分断させたいかのようにインサートされるイメージショットの数は今作の方が勝っているのに、「分かりやすい」『スーパー・ヴィクセン』の方が狂っている感じ。そしてその狂気を乾ききった大地の中で高らかに笑い飛ばす魅力にやられた私にとって、今作が物足りないのは仕方ないことだな。
しかし、改めてラス・メイヤーとモンティ・パイソンの関係性が気になる。
『ゾンビ』はまあ今さら言うことでもないけど、面白いっす。改めて、中心人物の4人だけでこれだけの心理劇が繰り広げられていることに感心してしまった。極限の状態に置かれた人間の心理を地道に描こうとするきまじめなこの映画が面白いのは当然、そういった地道な部分とスタッフたちによるゾンビと肉塊への異常な愛情とのバランスがばっちりだからでしょ。
作成時のスタッフたちの生き生きとした活躍が見えてきそうな、ゾンビ一人ひとりの個性ある動きや、内臓の見せ方へのこだわりなど、如何に異形の世界を作り上げるかの情熱なしに『ゾンビ』が名作になりえなかったかを、スクリーンで堪能できて満足。
ところで、「ヘリ坊や」がタイプライターで打った短い一文は、何て書かれていたんだろう。意味ありげに一瞬その一文の上でカメラが止まるのだけど、何て書かれているのか読めなかった。ご存知の方教えて下さい。
2007年12月15日
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/72971248
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/72971248
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック




ていうかヴェーラの来月の深作きんじ特集は熱いねぇ。
『暴走パニック 大激突』、『資金源強奪』は
歴史に残る痛快作でございます。
豚モツを大画面で堪能してきたよ。
きんじいは観たことないのであります。
次回ヴェーラで何本か観る予定〜