2007年09月24日

『ブラック・スネーク・モーン』

ブルースの映画。
ブルースについての映画じゃなくて、ブルースそのものの映画。
なのだと思う。
ブルースのことはあまり知らない。ただこの映画の中に流れる音楽と、サン・ハウスの映像と、演奏される音楽とが、眼に見えているものと重なり合って溢れ出す空気を、たぶんブルースだと言ってもいいんだろう。

この映画の感想は難しすぎてなかなか書けない。
だって、ブルースをしらない。

ともかく、不安と悲しみと暴力と優しさと愛情に溢れている、しびれるほどにかっこよい映画。

そしてもう、クリスティーナ・リッチが素晴らしく素敵。
惚れた。
まず見た目そのものが良いのだけれど、ビッチな振る舞い、愛情と自制できない不安におびえる顔、常に皮膚一枚下で不安がはちきれそうなもろさが美しくて、その不安と闘う勇気を得ていく彼女も美しい。
こんな女優だったっけ?

サミュエル・Lジャクソン対クリスティーナ・リッチの綱引きならぬ鎖引きがすごい。
少年を誘惑するワンツーステップのリズムが唖然とするほど鮮やかで怖ろしくてすばらしい。
そうしたシーンは何か壮絶なのと同時に笑いも出てしまう。もちろん失笑じゃなくて、すばらしすぎて笑っちゃうんだ。

思い返すと、どのシーンどのシーンもが、皮膚にぴりぴり来るような空気を放ってる。それが説明できない。でもそれが説明できてない言葉はこの映画じゃない。うー。なんかあの、何あの放射物。
皮膚の穴1つ1つがスクリーンに曝されているような映画。

最後に示される、あまりにもかぼそい希望は、そのあまりのかぼそさこそが彼らの虚飾のない心を示しているようで、神々しいくらいだ。


@渋谷シネアミューズ
監督:クレイグ・ブリュワー
2007
この記事へのコメント
コレやっぱ面白いんだ。
会社の映画好きも大絶賛してたんで、見に行ってみようかな・・・。
Posted by coba at 2007年09月25日 12:35
この映画の前作「ハッスル&フロウ」も
面白いからお暇なら観てよね〜。

クリスティーナ・リッチーは「アダムス・ファミリー」で記憶が止まってるんですけど。
Posted by しばば at 2007年09月25日 23:52
>coba
ぜひ!
音楽好き的にもぐっとくると思うのよー

>っしば
「ハッスル&フロウ」、爆音ナイトでやったよねえ。観たかったけど…
DVDで観るかー

「アダムス・ファミリー」からいきなりこれ観たら相当びびるね。
Posted by だま at 2007年09月26日 20:30
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『ブラック・スネーク・モーン』
Excerpt: この夏、クレイグ・ブリュワー監督(『ハッスル&フロウ』)の最新作『ブラック・スネ
Weblog: セガール気分で逢いましょう
Tracked: 2007-10-04 13:52
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