2018年06月08日

『ダンボ』

ディズニーの『ダンボ』(1941年)をDVDにて。

いい大人になって初めてちゃんとこれ見ました。慄くよね、ピンクの象。
seeing pink elephants というのは小説を起源とする英語の言い回しで「アルコール飲料による酩酊や麻薬などによって起きる幻覚症状の婉曲表現(weblioより)」だそうですが、小象ちゃんの物語の中に5分、ピンクの象たちが踊り狂うシーンがあるとは思いもせず。5分てね、短いようでめまいがするほど濃厚で延々と続く感じ。見ているものを不安にさせるには十分な時間。すごいわ。わかりやすく、全面的に、狂気。

偏見と差別、離別、孤独。ショーでの成功を手にしなければ、そうしたものにどっぷり浸かり続けるしかないというシビアな世界。実際のところ、描かれている内容や描写をみると、これは子供向けに作られたものじゃないだろうと思う。現在の視点で見るからさらにそう思うのかも。

母子の物語を軸にしているとはいえ、ピンクの象を筆頭として、サーカスのタガの外れた消火ショー、黒人、異形の人々の描写、出てくる人間の子供たちのかわいくなさ。ウォルト・ディズニーには毒があるとはおもってたけど、これは表面に噴出しすぎててすごい。
高橋ヨシキ氏の生涯ベストなんですよね、なるほどなるほど。


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