2007年02月14日

『デ・ジャ・ヴュ』

わくわくどきどきおもしろい。
そんな言葉はシュミットの映画にふさわしくないだろうか?
けれどこの映画の中には怪奇的甘美さと冒険もの的わくわくどきどき感が併存している。

タイムトラベラーものであり、
推理ものであり、
怪奇ものである、ダニエル・シュミットの世界。

現在と過去、昼の光と夜の光、正気と怪奇。
行ったり来たり?入り乱れ?いや、初めからすべてはそこにあり、ほんの少しの視座のずれが見えるものを選択するだけ。境界の融解。初めは鈴の音をきっかけに、やがては何も必要としなくなる。現在と過去の解け合いに、酔っているような感覚さえ覚える。その感覚がまた気持ちいい。

映画において作り物である過去の世界が、現実のものである現在と同等の存在感を持って画面に映し出されることと、振り子のような交わりがそういった感覚を作り出すのだろうか。

初めはアゴが気になる主人公の顔は、映画が進むにつれてどんどん魅力的、いや、魅惑的に見えてくる。

ラストのアレの山。そんなに箱に入りません。
は!そうかあれは4次元小包だもんな。

ビデオで観たときには画面が暗くてよく分からなかった場面も今回やっとはっきり見えて嬉しかった。ビデオでは暗い場面がほとんどつぶれていたことも分かりました。
拷問や祭りや池に映る顔や酒場の中でさえ。
あの絶妙な暗さが良いのにな。

あらためて、ダニエル・シュミットの映画は映画館で観なければダメなのか、としょぼくれる。
『今宵かぎりは…』も『ラ・パロマ』も観たかった、観たかったけどさー。平日の19時にアテネフランセは無理!ちなみにユーロスペースに観に行ったこの回も満員立見階段見スクリーン横見とぎゅうぎゅうでした。すごいな、シュミット。


※ここまで読めばお分かりのように、3月に公開されるトニー・スコット『デジャヴ』とは別物です。
原題Jenatsch。1987年スイス製。
監督であるダニエル・シュミットが昨年逝去し、今回アテネフランセとユーロスペースが共同で回顧特集を組んだものです。
この記事へのコメント

緊急事態wwwww
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あらゆる股間で大洪水wwwwwwこれはヤバいwwwwwwwwwwww
Posted by 欲求不満カイケツwww at 2011年03月19日 04:02
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