2013年01月20日

三茶にお宝−三軒茶屋シネマ−

初の三軒茶屋シネマ。
お宝映画館がこんなところに残っていたのかー。知らなかった。
知っている方には何をいまさら、の感想を以下に。

その存在自体は以前から知っていたけど、なぜか足を運んでいなかった2番館。
大通りから映画館のある脇道に入ったとたん、ぐふぐふと笑みがこみ上げてしまった。
堂々とした三軒茶屋シネマの看板、そのすぐ奥には三軒茶屋中央劇場の立派な建物。さらにその隣には昔ながらの鯛焼き屋さん。ひどく絵になる路地。たとえ三茶シネマの1階が肉のハナマサであろうとも、その真っ黄色さえ味わいに純化される力強さがこの2館の看板にはある。
中央劇場の単独建築と河童の看板、入り口上にある「特選映画封切場」の歴史遺産感は文句なしにすごいけど、三茶シネマの1階ハナマサ、はおいといて、2・3階映画館、屋上バッティングセンターという昭和娯楽ビルだったのであろう取り合わせもすごく良い。
ついでに言えば、この周辺は小さな酒場が並ぶ入り組んだ細い路地がひろがっていて、その小さなスナックやパブの半分くらいはさすがの三軒茶屋なので若い世代のお洒落なカフェやバルに代替わりしているのだけど、映画館に出入りするのは不良と言われた時代の、歓楽街と映画館のとりあわせもなんとなく味わえて楽しい。
地方都市が元気だった頃の地方都市、が、三軒茶屋に残っている感じ。

で、三軒茶屋シネマ。
ハナマサの脇にかろうじて両開きドア1枚分の入口、その脇にある小さなもぎりの窓口。ドアを入って階段を登るとこぢんまりとしたロビー。窓からの明かり、家にあるようなソファ。ガラスケースには袋菓子が丁寧に並んでいる。
ドアはなく、それぞれの入口に若いスタッフさんのセンスと思われる青と赤の暖簾のかかったトイレ。和式。ああ、これは古い学校の体育館のトイレみたいな。。。
劇場の中は2階構造。段差のない前側と、そこから130センチくらい高いところから始まる急角度の階段席。結構高さがあり、柵のすぐ脇の席だとスクリーンにかかってしまいそうな転落防止柵がぐるりとそれを囲んでいる。後方席の真ん中(つまりスクリーンど正面)は後方出入口への通路で席はなし。。。
段席の中ほどで、スクリーンをやや見下ろす高さ。
赤いビロードの座面の古くて背もたれも低い、幅も小さな椅子。ただ、やや見下ろす角度だったせいか、2本見ても特段つらくはなかったのは意外。
場内の照明は蛍光灯で、点くか消えるかの実直勝負。ゆっくり暗くなるとかできませんから。
これはまたあれだ、古い大学の講堂みたい。

1本見終わって(裏切りのサーカス)、2本目(デンジャラス・ラン)までの間に、自分が東京にいる感が希薄になる。奥深い。深すぎる。
ここは地方都市?それとも今は昭和?てなトリップ感を存分に楽しむ。
座席やトイレまでリニューアルされずにそのまま現役なのがすごいなと。当然、早稲田松竹や新文芸座に比べるとすわり心地などは劣る。
でも、見心地は悪くはないし、館内はとても清潔に保たれている。
ようするに、味わいのある良い映画館。

単に観たい映画がやっていたから行っただけの映画館で、映画館自体をこんなに味わえて嬉しくなってしまった。いずれお隣の中央劇場にも入ってみたい。
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