2012年12月02日

『ザ・レイド』

たとえば、その競技をあまりよく知らなくても、オリンピックとか世界大会などの中継でトップクラスの選手を見ると、なんかすげー、と口をあんぐりあけて感心してしまうのと同じようなことが、この映画でも味わえる。
てことなんじゃなかろうか。インドネシアの武術だというシラットを思う存分味わえ、というかのような作りのこの映画で、まんまと素人の自分も興奮した。映画の9割ひたすら闘ってるんだけど、ちゃんと銃器と素手のメリハリもあるし、各人の闘い方の個性もはっきりしていて(アヘン工場での警部補と同僚の闘い方とか)退屈する暇もなく。それに、きちんと格闘している手の先足の先まで映されていて、アクションがはっきりとわかるのが快感。
ストーリーは最低限かつベタなのだけど、無駄がなくスパイスを効かせているのにも妙に感心してしまった。ストイック、だがエンターテイメント。男の仁義の世界臭がなんともジョニー・トーぽくもあって。それは自分の好物に結び付けて判断したいだけかもしれないけど。これで途中に食事シーン、たとえば匿われた先で、とかあったらまさに、「クラシック」版ジョニー・トー。
食事といえば冒頭に親玉が麺状の何かを食べてたシーンだけだけど、もはやハリウッド映画の中で出てくるチャイニーズのテイクアウトでもそんなの出てこないってくらいまずそうだったな。
さらに食事といえば、主人公が流しの下からプロパンガス引っこ抜いたのは新鮮というか、あんな高いビルでプロパンなのかよ!ていう驚き。まあ床をぶちぬいちゃうようなビルだけど、これ都市ガス発達してたら成立しないアクションですよね。
インドネシア映画なんて多分初めて観たけど、この映画で言えば他の国のアクション映画に引けをとらないしうえに、シラットをふんだんに使ったことでインドネシアでしか成立しえない独自性も獲得してるんじゃないか。うーん、たぶん初めてジョニー・トー作品とか、ドニー・イェンのアクションを観たときと近い興奮。

主人公は織田裕二、親玉の片腕2名のうちひとりは松山ケンイチ似。て思ってたらやっぱりそれもブログに書いてる人がいらっしゃいますねー。
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