2012年10月31日

『思秋期』

これは予告編が上手かったかな。曲をまるまる流す葬式のシーンとか、ラストへの持っていき方とか、後半ちょっと叙情に流れすぎた感じ。強度が足りないというか。抑えられない怒りの衝動は本当につらくて悲しい。だからこそ、もっと主人公がその衝動を抑えられなくて翻弄される様も見たかった。主人公の家の中がきれいすぎるのもちょっと不満。
とはいえ。ハンナのだんなのエディ・マーサンのぬめぬめ感は存分に怖気持ち悪くて良かった。「マイ ブルーイ」の「それでも信じてる」顔のアップと白い前足。それにやっぱりピーター・ミュラン。たてたてよこよこに格子状に走るおでこのしわ。歩き去る女に「ハンナ」と呼びかける際に特に際立った、低くてつぶれた、なんとも味わいのある濁声。ランニングシャツに血のりの似合う男ピーター・ミュランの味わい深さを存分に堪能。

男の子の「ママの恋人」が主人公に犬をけしかけるのはいいとして、なぜ緩みきった上半身裸の腹に引き綱を巻く?えらく間抜けで笑えたんですが、あの散歩の仕方は北イングランドでは普通ですか?
もひとつ。アッパークラスの長屋住宅より、多少くたびれているとはいえ、ローワークラスの庭付き独立住宅の方が、魅力的に見えちゃう。ていうのは日本人の感覚か。
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