2012年09月01日

パトスとNと浅草、そして本宮映画劇場

ものすごい時間差(1ヶ月遅れ)だけど、先日銀座シネパトスの閉館を知り、えらくショックを受けている。
地下街ごとなくなっちゃうなんて。もはやあそこは東京の文化遺産ではないのか。耐震性って、どうにかなんないのかな。それとも、都としては黒歴史(三原橋地下街成立には戦後のどさくさがいろいろ絡んでいるらしい)をやっと消せるわーって感じなのだろうか。

この映画館とのお付き合いは15年より前、えらくやるせなく暗い青春の台湾映画(だったとおもうんだけど、詳細覚えてない・・・。高校生主人公の住む集合住宅が水浸しになったりしたような・・・。)をひとりで観に行って、薄暗いし、ゴミも落ちてるし、隣は成人映画だし、地下鉄の音は聞こえるし、映画の内容とあいまって、「暗いわ!」と口に出さずにはいられないやるせなさが始まりだったと思う。
でもやっぱり本気のお付き合いは名画座宣言後。だって同じお金払うならもっときれいな劇場行くじゃない。。。しかし、名画座となると、逆に三原橋の昭和な雰囲気がよくて気分も乗る。それに、久しぶりに行ったら地下街も劇場もすごくこぎれいになってた。
もちろん雰囲気だけじゃなく、名画座の特集内容もよい。ヴェーラや新文芸座とリンクしているような、少し違うような住み分けがあって。昭和喜劇ものならシネパトス!という括りが自分の中ではできてました。
もはや銀座のオアシスなのに。

ていう個人的思いは省いても、旧作・新作ともに味のあるラインアップをしてくれる貴重な映画館のひとつなんですよね。それがなくなってしまう。

と、悲しんでいたらNもなくなるという。
どうやら、まだ閉館日時が確定してないため公式アナウンスしてないようなんですが、年内いっぱいと。正直あの劇場はスクリーンが観にくいので、ユーロが移転してくれたときは大変喜んだのですが、しかし、Nがなくなってしまったら、今Nでしか掛からないような大量のホラーや音楽系映画はどこへ。。。

そして、浅草からの映画館消滅。中映他5館が10月下旬までに閉館、ビルの取り壊し。。。
ここ、入ったことないんですが、たまに前を通るたびにそのたたずまいにキュンとし、名画座のラインアップににやりとし、いつか行こういつか行こうと思ってた映画館でした。

シアターNの閉館理由は分からないけど、銀座、浅草、どちらも歴史あるたたずまいがあるからこそ映える繁華街から、「老朽化」の元にさっくり味のある場所、そしてポリシーの感じられる映画館がなくなってしまうのはとてもかなしい。

そんなふうにしょんぼりしているところに、Atelier Manukeさんの記事(http://d.hatena.ne.jp/atelier-manuke/20120829)に「こんな映画の愛し方もあったのか。本当に泣けた。」の言葉。そして、そのリンク先の都築響一氏の記事は本当にすばらしい。

http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/tuzuki/06.html

「本宮映画劇場館主」
狂人的に偏執狂的に、周囲から変人扱いされても、映画と映画館への愛を貫き通す。こんな市井の人がありえるのかと。そりゃ、記事を読みながら泣きますよ。都築氏の書いているもどかしさにもものすごく共感。

だって、東京ではこんなふうに日夜映画館が建物ごと消えていくのに。
ううー。がんばれ、日本映画館界!(そんなのないのか?)
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