2011年01月11日

『社長太平記』

『ゴダール・ソシアリズム』で許容量一杯になった脳みそを昼ごはんでリセットしてから、シネパトスの小林桂樹特集で『社長太平記』。

成功しているプログラム・ピクチャーの安心感とでも言うのか、とにかく細かい突っ込みなどせずに、結局はアホ面でうはうはと笑っていればいいのだという幸福感。
三木のり平はとにかくずるい。ヌーブラ(的な)つけてくねくね歩くとか、フレンチカンカンの帽子を赤ちゃんかぶりするとか。やりすぎ感はあるのに違和感なく笑えてしまう。
そのフレンチカンカンのシーンのように、行きつけのバーの創立パーティで、社会的地位はそれなりに高い人たちが馬鹿騒ぎして楽しんじゃうようなユートピア感もいいんですよねえ。

にしても「海軍バー」にはびびる。しかもアレ(ショーは踊り子たちがミニスカートのセーラー服を脱いで水着姿になる)に対して「いまどきの若いもんは戦争をおちょくって!」と怒るのではなく、居場所を見つけたようだとくつろいでしまう元艦長という設定もすごい。
戦後ってそういう時代でもあるの?

森繁は早食い芸とか浮気者とか、いつもの軽い調子を見せてくれてもちろんいいんだけど、やはり私は加東大介びいき。
とぼんやり思っていたら荻野洋一氏が「荻野洋一 映画等覚書ブログ」の「沢村貞子 著『私の浅草』」で、「さらにラストの章を飾る、実弟・加東大介(1911-1975)の早すぎる病死を悼む一文は、涙なくして読み終えることは絶対に不可能。」として加東大介氏のエピソードをかいつまんで紹介されていた。そのかいつまんだ部分だけでもう泣けました。勉強不足により、戦時中のことを含め全然知らない話でしたが、もうなんというか、改めてすきになったとか、好きでいてよかったとか、そういうの超えて、ただもうぐっときました。読まなきゃ。
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