2006年01月15日

『モンキー・ビジネス』1952

■ホークス!どたばた喜劇、スクリューボールコメディの雄。笑う以上に呆気にとられてしまうコメディの制作者。うかうかと笑っている間に画面ではもう次の展開が始まっていて置いていかれてしまうほど。顔に笑顔を浮かべたまま表情を硬直させて呆気にとられるしか対処の術はないようです。そしてその瞬間、それを面白いと思っているのかどうかすらがあいまい。

■若返り薬を研究している研究所の実験用チンパンがいたずらでつくった薬がビンゴ!それを給水機の中に入れちゃって、何も知らない研究者達が飲んじゃってまあたいへん、というお話。
■見た目はそのままなのに精神が若返って、大学生になって隣にマリリン・モンローを乗せて車を暴走させたり、小学生になって妻役のジンジャー・ロジャースとペンキのかけ合いをしたり、近所の子供とインディアンごっこをする初老のいい男ケイリー・グラント。まったくこの人は何物なんだか。自由に年齢を行き来しすぎ。インディアンごっこ(という言葉は今どう置き換えるべき?ネイティブアメリカンごっこ?あ、この遊び自体をやっちゃダメか)の時の目つきは狂気の目つきにも見えて、子供の本気さ加減が出ているのが不思議。今で言うとジョニー・デップに通じるのかなあ、何でもやっちゃうし、ふとこの人は「本気」なのではないかとこちらを不安にさせる感覚。
■一方のジンジャー・ロジャースもキュートと言えなくはないものの、若返った彼女はどうにも粗野でわめきすぎという印象。グラントとは対照的に大人のままの彼女が一番きれい。始めのほうのシーン、ペチコートにエプロンの肉付きの良い背中が熟女感満点でどきどき。
■マリリン・モンローの色気過多が完全に(しかし上品に)ネタにされていて、「まだほんの子供だよ」というセリフが示すとおり、胸をとがらせて色気たっぷりなくせに小娘が一生懸命頑張っているといった感じがかえって可愛らしい。好意をよせる博士には相手もされないという設定が余計そう見せているのかも。

■研究所で重役や社長が水のかけ合いやって遊んでるシーンは本気で楽しそう。はじけすぎ。
■あかちゃんのぷりぷりお尻が何ともかわいい。
■チンパンの演技が完璧すぎ。

■ホークスコメディの中では私的には『ヒズ・ガール・フライデー』や『赤ちゃん教育』のほうが好きだけど、観てから10日以上経つのに思い返せば1つ1つのシーンがこれだけ出てくるのだから、いまだに消化し切れていないだけなのかも。なにしろ呆気にとられることしかできないのだから、常に。
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