2005年06月15日

『デーモンラヴァー』2002(爆音)

■バウスシアターの爆音レイト一発目として観てみました。爆音だったよ。しかし「爆音」の感想はまた別途。

■これは、総集編、あるいは長すぎる予告編なのか?話しががんがんぶっとびまくる。シーンが切り替わるごとに話しが変わる。企業間の抗争、企業スパイの話かとおもいきや、女同士の確執、エログロサイトの裏運営、暗黒面に生きる人々、殺人劇、エログロの餌食になる主人公、そして、それらはすべてモニターを通して普通に提供されることなんですよ、といわんばかりのオチ。8時間を2時間にまとめたような印象、要するに詰め込みすぎ。さらに捨てキャラ多すぎ。意味ありげに長回しで撮っておいて出番それっきりかよ!捨てエピソードも多すぎ!風呂敷広げちゃったなあ。作り手は「やりたいこと全部やってやった!」とガッツポーズすらしてそうですけど(勝手な推測)。
■接写多すぎ。画面動きすぎ。一瞬の停止さえ恐れるかのように動き続けるカメラ。それが話しの展開同様、この映画の視点を見えなくさせている。
■中身は濃い。日本のエロアニメとか、エログロサイトとか、作り込むべき所は手を抜かずきっちり作り込んでいる。それだけに話しを詰め込みすぎてなんだかよくわかんねーなー、緊迫感だけで持っていこうとしてないか?という残念な映画に出来上がっているのはまあ、残念としかいいようがないか。

■しかし、なぜこれが爆音4本のうちの1本として選ばれたのか。ソニック・ユースが音楽担当だからか?ではなぜソニック・ユースはこの映画に力を入れたのか?ネット世界、裏世界の捉え方の問題?夢に落ちていくようなつかまりどころのない感覚を描く?わからねえ。わかるのは、もしもこれがもっと出来よく編集されていたら、その意図が私にも分かったかもしれない、ということだ。

■インパクトは強い。昨日の夜は何かに精神的圧迫を受けてイヤダイヤダとうめいている夢を見たよ。中身は覚えてないけど。でも、何だか分からないけど精神的に圧迫される、というのはこの映画そのままかも。
■出来の良い映画ではない、という印象なのだけど、怒る気にはならない。それは「総集編」ではなく、「(存在していない)本編」が面白そうだからかもしれない。各アイテムはきちんと作り込まれているし、描かれなかった部分を観たいと思う。

■あるいは、「爆音」のせいで、もしかしたら映画を3割増し面白く感じているのかもしれない。これほどの圧迫感を受けたのも、そのせいかも。この映画をDVDで観たらもっと怒ってた気がする。そんなわけで、つづけて「爆音の夜にもだえろ」をどうぞ。
この記事へのコメント
三番目の爆音…

右側に気をつけろ

は、ジャック・タチへのオマージュ

左側に気をつけろ
Posted by ジル at 2005年06月16日 00:09
>ジルさん
むろん、ゴダールも楽しみでございます。
でもあんまり観てないんだよね、ゴダール作品。
いかんいかん。
Posted by だま at 2005年06月16日 23:18
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デーモンラヴァー
Excerpt: 明けましておめでとうございます。ッて遅いですね。 昨年は「くどい」と知人の知人から言われました。今年は簡潔かつ的確に感想を書いていこうと思います。それで一週間以上遅れた上にこんな作品からでアレですが、..
Weblog: 泥海ニ爆ゼル
Tracked: 2006-01-08 23:30
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