2005年05月07日

『ドーン・オブ・ザ・デッド』2004

■いわずと知れた『ゾンビ』(78)のリメイクだが、この手のジャンルは苦手なのでオリジナルを観ていません。なので、リメイクとしてどうなのかは分からない。けれど、面白かったっす。
■怖くないんですね、これ。怖くないっていうのは、怖さを出そうとして笑っちゃう感じになっているとかじゃなくて、たぶんホラー映画として作ってない。極限下に置かれた人間ドラマ、でしょう。ゾンビに直接襲われるシーンは少なく、その合間合間のエピソードの積み重ねがメイン。ゾンビの存在感が薄いというか、わらわらしているだけ。だけど確実に危機をもたらすもの、極限をもたらす何かとしての象徴。
■小休息といったシーン、チェスや人物当てゾンビ射撃などのエピソードもだれることなく、余分な感じがしない。テンポも良い。
■キャラの中で一番ぐっとくるのはベタだけどCJ。初めは絶対的権力者として君臨した彼が、権力を奪い取られることで現実を受け止める冷静さを取り戻す。おそらくはパニックから来る自己防衛本能、とにかく平常に近い形を維持しようとする事で物事に対処しようとしていた人間が現実を受け入れる。そこの変化がなかなかさりげなくていい。もともと権力者として振る舞おうとした奴だけに気骨はある。負傷者の両手に銃を持たせ、自分はそいつを引きずりながら排水溝を走るシーンが好きだ。ラストの男気には素直に泣ける。

■卑怯な人間やどうしようもないのはいても、完全な悪人がいないのは悪人になっている状況じゃないからなのだろうけど、絶望からパニックになる人もいないってのはどうなんだろう。ショッピングセンターに守られているというのはそんなに安心感のあるものなのか?

■ゾンビ達のスピードには『28日後…』を思い出したのだけど、あれよりもこっちの方が面白いかも。今作の、ある意味徹底的な「ゾンビ」無視、「ゾンビ」を象徴としてしか扱わない割り切った態度が逆に良い。

■冒頭のうららかな住宅街でのゾンビパニックはそのまま『恋する幼虫』のラストで使われてますね。コントラストの効いてるあのシーンが一番怖い。
この記事へのコメント
オリジナルの「ゾンビ」は是非見てくだせぇ。
俺ちゃんのトラウマ('A`)

なのにたまに思い出したかの様にビデオ借りてきて見たりする。
でも、不条理感で言うと1作目の「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の方がイイ。コレは秀作。
3作目の「死霊のえじき」は見なくてもイイ('A`)ミタアトキレマシタ
Posted by coba at 2005年05月10日 00:41
やっぱオリジナルと結構違うの?
ゾンビシリーズはこれから観ていくぞな。怖いもの恐がりがだいぶ克服できてきたっす。
まあ、1人じゃ見れないんですけど…
Posted by だま at 2005年05月10日 21:54
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。