2008年11月04日

『トウキョウソナタ』

『トウキョウソナタ』はとてもおもしろかった。
とても黒沢清の映画とは思えない題材で、とてつもなく黒沢清な映画だ。観てからそこそこの時間が経つけれど、この映画のことを考えると、あまりにもいろんなことが頭に吹き荒れて思考の方向性を整えられない。ゆえに感想が書けない。
でもとてもおもしろい。それだけは書いておこうと思ったわけであります。
これはへたな監督が撮っていたらごくつまらない「ちょっと変わったホームドラマ」にしかなりえない。黒沢清にしか作れないコメディ。

とりあえず言えることは、役者達の使われ方の的確さ。津田寛治の底の浅さ、アンジャッシュ児島の小者感、たまらなくはまっている。普段何とも思っていないのに、的確な役に当てはめられるとこんなにも素晴らしいく思えてしまうんだな、というのは『ドッペルゲンガー』のユースケや『回路』の加藤晴彦などなど、黒沢清作品でなんども感じた感覚。
それに小泉今日子がこんなにいいなんてなあ。うなされる香川照之を見下ろす、ちょっとした間に見せたあの顔が非常に冷たくて素敵だった。

例えば、話が分からなかったり、展開になんだかなあと思ったりしても、テレビ等で見慣れた人達の魅力にはっとする(しかも児島や津田はダメさ加減が輝いているという)という幸せを味わえるなら、それだけでその映画はすてきじゃなかろうか。
私は全面的にこの映画が好きなので説得力無いかもしれませんが。

うーん、この映画のゴールデンロック並みのバランスで成立しているようなあり得なさかげん(存在し難い感じ)はいったいなんなんだろう。
この記事へのコメント
だまさん。風邪など引いてないですか?
「トウキョウソナタ」面白かった!
私の感性では、1回では理解できませんでした。ただ『傑作』これは確かなんだと・・。
私には、説明不可能だけれど傑作だと。黒沢清の映画だと。
ラストのピアノには、泣けてきちゃいましたよ。再見するつもりです。
 あっ、それとこれを許したTANI★Aさん、器がデカイ。。。

閑話休題、憧れの【ベルク】ついに行くことが出来ました。決して静かな店内では無いのに、妙に落ち着ける居心地のいい空間で素敵でした。坦坦と真面目に仕事をされているスタッフさんにも好感が持てました。





 
Posted by うる at 2008年11月04日 22:39
うるさん
ありがとうございます。いまちょうど風邪菌に負けるか勝つかのせめぎ合いをしている模様です。

ほんとに説明不可能ですね。何か1つ言おうとすると、あれも言わなきゃ伝わらないということがありすぎて、結局訳分からなくなってしまうという…
そうそう、TAN★TAの懐の深さには驚きました。すごいですよね。

そしてついにBERG行かれましたか!
私は最近全然行けずにいるのですが、うーん、行きたくなってきました。
Posted by だま at 2008年11月06日 21:39
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